八卦掌とは

八卦掌って
なんだろう?

太極拳でもダンスでもない、美しい螺旋運動と高速回転の八卦掌(はっけしょう)
人体力学を完全に把握して、さらにその上の境地を目指す、非常に高度な中国伝統武術です。

八卦掌第五代継承者 麻林城(ま りんじょう)八卦掌は高速で螺旋回転する中国武術八卦掌「白蛇伏草」

中国伝統武術「八卦掌」

世界中で愛されている太極拳はみなさんご存知ですよね。ゆるやかな円運動のイメージは、本場中国だけでなく万国共通だと思います。
でも中国には、200種類以上の伝統武術の流派があるんです。
その中で最も美しく華麗だと呼ばれているのが八卦掌。
全身で円運動をしながら、蛇のように滑らかな歩法でくりだす無限の螺旋(らせん)運動は、見る者が方向感覚を失うほど神秘的な武術です。
「難しそう!?」いいえ、実は伝統八卦掌は一般に普及されている太極拳よりも学習システムが確立されているので、1ステップごとに確実に基礎的な動作を学んでいけば、まるで「さなぎ」が突然美しい蝶々に変身するように、ある瞬間に今まで感じたことのない高次元な自分になることができます。

八卦掌開祖の董海川(とうかいせん)祖師許立坊(きょ りつぼう)師太

歴代の継承者が現代に伝えてくれた結晶

八卦掌とは、中国の著名な内家拳の一つであり、もとの名は「転掌」と呼ばれ、後に「八卦掌」「八卦転掌」「八卦游身連環掌」「八卦連環掌」と呼ばれるようになりました。
多くの転掌が八卦の方位に従っており、技法は歩法と共に縦横無尽に変化し、実戦においては相手の動きによって臨機応変に千変万化する《周易》の剛柔相済、八卦相蕩、運動不息、変化不止の道理を基礎にしたことから、後に「八卦掌」と呼ばれるようになりました。
この八卦掌は、清朝の河北省文安朱家務の董海川により創始されたと伝えられています。
道教の「転天尊」(走圏導引術)と、武術の攻防法を基本の運動形式として結びつけ、易の理論から武術の運動規則を採用し、「動を本」とし「変化を法」とする基本拳理を形成しました。
1874年、董海川が北京粛王府において八卦掌法を伝えたことから、急速に北京・天津・河北に広く伝わり、その後各地に広まり発展しました。

これが中国伝統武術の結晶